Shi-House

Shi-House

敷地は、加古川市内から車で10分ほど来た所で、宮本武蔵の泊神社も近くにあり、比較的歴史にゆかりのある所に位置している、変形した敷地である。 オーナーの要望は外部に閉じて内部に開かれた空間そして段差を利用した空間づくりであった。

東、南、北側への開口部は極力避けて自動車・エントランスのみを設け、プライバシーを確保した1階の中庭、内外部を一体化した2Fのテラス・リビング、そして小学校の校庭への借景できるようテラスからの開放面を西側へを設けた。閉じた3面にガルバリウム鋼板を用い、中庭部分は通気、視線を考慮したスリットのある木塀にて覆うことにより、木の柔らかさと金属の鋭さを合わせた外装としている。環境共生住宅としての機能として、雨水貯留槽、熱遮蔽ガラス塗料、更に屋上緑化を施すことにより、できるだけ自然の力による居住環境の確保に努めている。住まうことへの試み、生活形態における多様性、そして来訪者との交流を育んでいける可能性をこの住宅は秘めている。

都市 兵庫県加古川市

延床面積 231m²

用途 住宅

2003

写真 Masaaki Higashi

計画図

PB + P1